メニュー
ザルツブルク音楽祭をも席巻した話題の風雲児、
クルレンツィスが2019年、ついに日本初来日公演が実現
テオドール・クルレンツィス&ムジカエテルナ
2019年 2/12(火) 13:00~14:30 (予定)
今回の初来日を記念して2/12(火)に開催するトークセッションの模様を
ライブ・ストリーミングでお届けします!
さらにこのトークセッションに抽選で20名様を特別にご招待も決定しました。
この貴重な機会をぜひお見逃しなく!
登壇: | テオドール・クルレンツィス (指揮者) パトリツィア・コパチンスカヤ (ヴァイオリニスト) マルク・デ・モニー (ペルミ・オペラ・バレエ劇場ゼネラル・プロデューサー兼ムジカエテルナ事務局長) 若林 恵 (モデレーター) |
---|
この貴重なトークセッションに抽選で20名様を特別にご招待いたします。
日時: | 2019年2月12日(火)12:30開場 13:00開始予定 14:30終了予定 |
---|---|
会場: | 東京都港区六本木1-3-40 (詳細は当選時にてお伝えいたします) |
(1) 来日公演チケットをご購入の方
「ムジカエテルナ2019年日本ツアー計4公演」いずれかの公演チケットをお持ちのお客様
※ 当日受付で半券を確認させて頂きますのでコンサート終了後も大切にお持ちください。
対象公演 :
2019年2/10(日) 15:00 | 東京/Bunkamuraオーチャードホール |
---|---|
2019年2/11(月・祝) 15:00 | 東京/すみだトリフォニーホール |
2019年2/13(水) 19:00 | 東京/サントリーホール |
2019年2/14(木) 19:00 | 大阪/フェスティバルホール |
(2) SNS、ブログ等でトークセッションの模様の拡散にご協力いただける方
2019年2月7日(木)19:00~2月9日(土)23:59
2019年2月10日(日)
<注意事項>
閉じる
2018年 2/22 (木) 19:00~ (18:30開場)すみだトリフォニーホール 小ホール
初来日まであと1年。スペシャル・イベントの開催が決定しました!
記者会見のほか、貴重なドキュメンタリー放映、トークセッションなどに、
計200名のお客様を特別にご招待。
また、当日会場にて3公演セット券の最速先行受付を実施いたします!(18:30~/枚数限定)
【参加費】 | 無料 | ||
---|---|---|---|
【登壇者】 | 若林 恵、伊東 信宏(音楽学者)、石川 了(クラシカ・ジャパン) 他 | ||
【ドキュメンタリー】 | 邦題 : ポートレート「テオドール・クルレンツィス」/原題 : Currentzis - The archetype of myself | ||
[監督] | クリスティアン・ベルガー | [制作] | 2016年 字幕/約54分 |
主催 : すみだトリフォニーホール、Bunkamura、KAJIMOTO
協力 : クラシカ・ジャパン、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
※「すべてのアカウントからメッセージを受け取る」設定がされていない場合、
ダイレクトメッセージをお送りできず当選が無効となりますので、あらかじめ設定をよくご確認ください。
※定員に達し次第、受付を終了いたします。
閉じる
ついに来日する、世界中で話題沸騰のテオドール・クルレンツィス&ムジカエテルナ。
実はムジカエテルナのメンバーには、日本人奏者が何人かいます。
その一人、ヴァイオリンの田部絢子(たなべ・あやこ)さんに、ムジカエテルナでの音楽作りの様子や、メンバーから見てクルレンツィスってどんな人?・・・など、色々お聞きしました。
田部さんは中学校までは日本にいて公立学校に通い、ヴァイオリンを原田幸一郎氏らに師事していましたが、縁あって卒業後に単身モスクワへ留学。
モスクワ中央音楽高校を経て、モスクワ音楽院で学び、近年はモスクワのRussian Conservatory室内管でコンサートマスターを務めながら、ムジカエテルナの活動にも参加しています。
「現在ムジカエテルナのオーケストラ・ディレクターを務めているニキータ・レーベジェフさんが音楽院時代の友人で、3年くらい前、大きな編成のラフマニノフの曲をやるので弾きに来ない?と誘われたんですね。それが最初です。その時にクルレンツィスから『知らない人の演奏って聴いてみたいんだ』という話があり、『いいよー』と軽く答えたら、それが実はオーディションでした。私、はめられたのかな?って(笑)。
で、それは合格だったのですが、本拠地のペルミに引っ越すわけにもいかず、モスクワから通うかたちで、いわばパートタイマー的なメンバーとなりました。
この時は色々なオーケストラのコンマスらが同じように招かれていたんです。メンバーを大きく変えている時期だったのですね、今考えると。」
「ムジカエテルナでは色んな曲をやりました。ザルツブルク音楽祭でのベートーヴェンの交響曲、マーラー《交響曲第4番》、オペラならモーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》《皇帝ティトの慈悲》、オッフェンバック《ホフマン物語》、バレエならプロコフィエフ《シンデレラ》《ロメオとジュリエット》・・。
今では皆さんも話を聞いたり、私たちのドキュメンタリーを見て知っていると思いますが、練習はすごい密度で大変です!オペラ録音のセッションは夜中までやったりもします」
「リハーサルに関しては、その開始の前に、『初日はどの曲のどこをやる』『2日めはこの部分を重点的に』など、綿密な予定が送られてきます。しかし実際にやってみてから、『やっぱりこの部分に問題があるから、明日はここにしよう』
など、さらに細かくなっていきます。フレキシブルではありますが。
今度日本に行く前は、1月20日頃から1週間かけてチャイコフスキー6曲のリハーサルをし、ペルミとエカテリンブルク、サンクトペテルブルク、モスクワでコンサートをします。ここまで徹底した準備は通常のオーケストラでは考えられないですよね」
「昨夏は私も、ザルツブルク音楽祭でのムジカエテルナのベートーヴェン交響曲チクルスに参加しました。録音もあり、そのセッションに加わるのはそのときが初めてでした。クルレンツィスの執拗で長いリハーサルには正直メンバーの皆も怒り気味でしたね。私もですけど(笑)。でも結果として、自分たちとしてもクォリティの高い演奏になっていると思います」
「ところで古典の作品を演奏するとき、ご存知の通り、ムジカエテルナの弦楽器奏者たちは、弦を通常のスチールからガットに張り替えるんです。最近は中低弦の人では替えない人もいますが。テクニックでなんとかしちゃうんですね。ヴァイオリンは音色が大きく変わっちゃうので無理ですけど。それからボウイングも当然違う。私は通常の弓を短めに持って弾きます。ムジカエテルナでは、こうして弾き方が曲目によってあちこち行ったり来たりですから、さすがに近代と古典の曲をひとつのプログラムには組めません。ザルツブルクではオペラ《ティトの慈悲》をやり、数日後にはスチール弦に張り替えてマーラー《巨人》を、でした。翌日に、というのはさすがに難しい。
私自身は、ムジカエテルナと出会う前から色々なスタイルの楽曲を、色々なアンサンブルで経験してきました
「こんな風にムジカエテルナでは、古典の作品をやる際は、弦楽器の弦をガットに、トランペットは古楽仕様のものにしたり、といったことをするわけですが、クルレンツィスは特にモーツァルトやベートーヴェンで音色へのこだわりを持っているようです。『当時の作曲家たちが聴いていた音でやらないとダメだ』とよく言っていますね。そういうこともあって、リハが異様に長く綿密になるわけです。
大体1つの楽章をまず通してみて、それから30分くらい弾き方について説明します。『ここはこういうニュアンスで。この小説の途中はディミヌエンド、最後はクレシェンド、ここはアクセントを・・・』とか。そして、そういう演奏にならないと、何度でも繰り返し練習します。『もう1回やれば絶対よくなる』と信じて。うまくいかないとカーッとなって、ぷいっと帰ってしまうことも(笑)
音楽のエネルギー、プレイヤーたちのエネルギーについてのこだわりもありますね。だから立って弾かせるんです。そのほうがエネルギーが出やすい。私自身はその方がいいです。自由度があるし身体がより使えるし。それに彼は、『内臓をぶちまけろ!』なんて言い方をよくします」
「クルレンツィスはとにかく自分のイメージを完全に音で造型したい人。だから細部から全体まで徹底的にこだわるし、古典で弦を張り替えさせるとか、立って弾くとか、リハの細かさ、長さ、全部そこからのスタートです。でもそんな彼のリハの進め方、それを実現する指揮のテクニック、やっぱり図抜けてますし、だから皆も文句言いながらもついていくんですね(笑)。腕の立つ、そしてそれぞれにこだわりもある奏者ばかりですし。こういうところ、ロシア的かもしれません。
音へのバランス感覚も凄い。『こっちの音は20%、あっちは40%で』など明確なメーターみたいなものがあるのかも。それが細かい指揮で伝わってくるのですが、うまくいかないこともあり、そうなるとそこだけ何度も繰り返し弾かされる、ということに。
“イメージを完全にしたい”といえば、こんなことがありました。本番で、お客さんが静かにしないと、楽章間などに『ケータイ電話切ってください』と自分で言ったりするのですが、マーラー「交響曲第4番」の、あの静かな第3楽章の演奏中、客席でケータイが鳴った時に突如演奏をやめ、『私はこの音楽を演奏するのに一生をかけているのに!』と狂ったようにスピーチしたんです。
(もっともこのとき、メンバーの何人かは、『やばい、俺、なにか失敗したかな』と青ざめたらしいです・笑)」
「ただそういう完璧主義者でありながら、実際的でもあります。例えば、オーケストラの配置など、この曲はこうじゃなきゃ、というよりは、リハーサルをやってみてアンサンブルのバランスなどによって決める、などということもありますし、教条主義よりも実際主義とでも言いますか」
「クルレンツィスとはあまりじっくりと喋ったことはありません。でも案外シャイで純粋なところがある気がします。もっとも皆さんも写真やドキュメンタリーでご覧になる通り、いつもカッコつけていることは確かです。先輩が楽屋を訪ねたら、上半身裸でソファーに寝っころがって自分で自分の頭をなでていた、とか、こういうのって本番へ向かう集中力を高め、エネルギーをためるための儀式なのかな?って(笑)
黒っぽい服、ぴったりした服、そうした装いも独特ですよね。香水に凝るとか。もしかすると、それらを含めてクルレンツィスのそういう謎めいた(?)ところって、シャイがゆえの自分を隠す“鎧”なのかもしれません。そして周りがそういうところかわいいな、と思っているのに全然気づいていないのかもしれませんね。いえ、あくまで私の想像ですよ!(笑)」
限定100名様
2/27(火)より発売!
都内3つのホールで初来日公演の全てを
ご堪能いただく、3会場セット券を先行発売。
特典としてセット券お買い上げのお客様を、
初日終演後のパーティーにご招待いたします。
初日の興奮を、アーティスト達と
乾杯してお祝いしましょう。